第15夜 ソフトヴィジュアル系 通称ソフビとは? 前編
ヴィジュアル系にはたくさんのジャンルが存在します。
その中でもソフトヴィジュアル系、通称ソフビについて語ります。
名前の通り、ソフトなヴィジュアル系の事です。
メイクやファッションがいわゆるヴィジュアル系しすぎず、音楽傾向も割合メロ重視でPOPロック的なイメージのバンドが多い。
そして、面白い事に演奏力が高いバンドが多いのもこのジャンルの特徴。
コテと言われるコテコテのヴィジュアル系とは違い本人たちが名言していないので所説多数でるジャンルでもあります。
代表的なバンドは、「GLAY」「SIAM SHADE」「SOPHIA」などがあげれらます。
後期の「Janne Da Arc」は僕たちはソフトなヴィジュアル系なんで的な事をいっていたりしたので、彼らもソフビと言っても差し支えないと思います。近年活躍しているバンドだとメジャー以降の「シド」なんかはまさしくソフビであると言えます。
GLAY
※第2夜参照
SIAM SHADE
「1/3の純情な感情」の爆発的大ヒットで、90年代のJPOP史にも名を残す偉大なバンドです。特に演奏力が高く、ストレートなロックサウンドは特に男性からの指示は高く、今では主流になった男限定LIVEを開催した。インディーズ時はまだ化粧をしていたがメジャーからはほとんど化粧をせず活動をしていた。
オススメ曲「曇りのち晴れ」「NEVER END」「Dear...」
ドラマ主題歌でも有名。
Siam Shade - Kumori Nochi hare (Lives)
1/3ヒット後の1曲。しっかりロックしてます。
アルバムから1曲。個人的にSIAMらしさの詰まった曲です。
Janne Da Arc
緊急雑談の記事でオススメをだしているので、今回はソフビっぽさが強い曲を3曲
「霞ゆく空背にして」「HEAVEN」「シルビア」
「口づけて愛し方教えてくれたなら、忘れ方も教えてよ」yasu節全開!
解散を思うと感慨深い1曲。
さわやか。最初出たときびっくりしたの覚えてます。
SOPHIA
POPなセンスと癖になるヴォーカル。そして、イケメンヴォーカル松岡充で茶の間の知名度がかなり高いバンドです。初期はストレートなポップロックといった感じでいかにもソフビ!徐々にスタイルが熟成していき彼ら音楽の色が大きく出ていきます。
初期から聞いていくとバンドのスタイルがぶれないながらもしっかりと自分色が出ていく様はとても面白いバンドです。
オススメ曲「Believe」「黒いブーツ~oh my friend~」「ミサイル」
実はこの時代のV系キッズには大定番の1曲!
お馴染み大ヒット曲。このPVの充君がクソイケメンです。
ソフィアらしさが随所に出るキラーPOPチューン。
シド
※第8夜参照。
そして、ソフビを語る上で欠かせないのは、「Kreis」というレーベルです。
大正義「D≒SIRE」₍デザイア₎の幸也₍vo₎が立ち上げたレーベルです。
デザイア自体は結構なヴィジュアル系ですが、彼らの音楽性はポップ的なアプローチに幻想的かつ内省的な曲が多い。見た目は王道の黒服やメイクでしたが、音楽的なDNAで考えると綺麗なPOPSというのが受け継がれていって後のソフビに繋がります。
※豆知識ですが、この幸也がDir en greyのシングル「I'll」をプロデュースしています。
と、いうわけで、このKreisから出たバンドがソフビというジャンル確立に大きく影響を及ぼしていきます。
この幸也率いる「D≒SIRE」解散後、結成された「JILS」はもちろん開祖として押さえなければいけません。そして、代表格として一般的にも流通していた「Blue」後のソフビ界をにぎわすバンドの中心的なメンバーが在籍した「Ize」「Ray」ここをまず、押さえてみましょう。
D≒SIRE,JILS
あえて同列で話をしますが、幸也を中心とし、彼を生かすサウンドはぶれずに進化をしている。以前オススメ曲で1曲JILSをオススメさせてもらったが、幻想的な世界観と王道かつビート感のあるサウンドはヴィジュアル系の歴史上でも外す事ができないバンドである。特にD≒SIREのアルバム「終末の情景」はヴィジュアル史に残る1枚としても有名。
オススメ曲「静夢」「断章」「せつないうた」「赤い花」
朝もやの森の中に居合わせたような気持ちになる美しいメロ。堪能して下さい。
構成が完璧!
ミディアムナンバーの名曲。
ビート感があって、サビでのエモさがたまらないスルメ曲です。
彼らの代表曲であり、名刺のような曲です。これでJILSが分かる。
Blue
メジャーデビューもし、一般的な知名度も高かったバンド。特にメロディーセンスが抜群で、天才とまで称された。キャッチャーさには定評があった事と当時ビートを打ち出すロック感が主流のシーンでシンセを積極的に取り入れた曲も大いに評価された。
オススメ曲「BREATH」「Sherry」「EVER」
インディーズの名曲。まだシンセ感が薄くストレートなソフビ曲。
メジャーデビュー曲。POPセンスがなぜ抜群と言われるかが分かります。
エッジのきいたギターから始まるロック+Blueらしさの名曲。
Ize
後に脱V系をしてCUNEというバンドで活躍する生熊耕司₍gt₎,大北公登₍dr₎₍※Ize時代はベースだった₎が在籍したバンド。脱V系して成功した事でもヴィジュアル系の中では特異であり、ソフビらしい流れを作ったバンド。この時代からヴィジュアル系らしからぬPOPさを炸裂させている。活動もアルバム1枚と短命であったが、シーンには欠かす事ができないバンド。
オススメ曲「Ark」
サビのキャッチャーさがすごく粗削りながらセンスを感じる1曲。
Ray
Ized同様、後にCUNEで活躍する小林亮三₍vo₎,中村泰造₍ba₎が在籍。また後のソフビシーンの代表格waiveの杉本善徳₍gt₎,泰造の前のbassは同じくシーンの代表格wyseの拓磨が在籍₍元モー娘。の小川真琴の旦那でも有名₎とメンバーがドリームチーム感がすごく、ミニアルバム1枚の活動だったが、クオリティは確かで粗削りながら可能性がすごく感じられるバンドでした。コンポサー3名₍亮三、善徳、拓磨₎と個性がぶつかりあいすぎたのかもしれませんね。。。
オススメ曲「tear」
ソフビ界の珠玉の1曲。美しく、ドラマチック。
と、前半は、いわゆる初期。ここからシーンでは、ソフビと言われるバンドが量産されていきます。
一般にも認知を広く求め、このソフビがフューチャーされていきます。
最もヴィジュアル系が輝いた時期でもあったかもしれません。
次回は、そんな90年代後半から00年代前半のソフビ全盛期を飾ったバンドをご紹介します。