第9夜 ネオヴィジュアル系 後編
来ました!後編です。
後編3バンドは、同じくネオヴィジュアル系を語る上で外せないバンド達です。
この時代は、前の記事に書きました、バロックやサイコルシェイムの影響で「陰」のイメージが強い方が良い風潮だったシーンが「陽」のイメージも重宝されるようになりました。
この陰と陽が分かりやすくでてくるのが今回紹介するバンドたちです。
③東北の雄!純潔V系をシーンに残した功績は大きい!
ナイトメア
アニメの主題歌でブレークを果たし、ヴィジュアル系らしさを貫いたサウンドと古き良き「黒」を基調にしヴィジュアル系の矜持をしっかりとシーンに残したバンドです。
歌詞の世界観が痛みや傷、喪失感虚無感を表に出す作りのものが多く、そうヴィジュアル系ってこれだよねって思い出させてくれます。
また、彼らの裏の顔として仙台貨物というコメディバンドもやっているのでそれも要チェック!
オススメ曲 「東京傷年」「the WORLD」「lost in Blue」
勢いの中にどこか悲哀を感じさせるナイトメアサウンドの定番曲。
アニメ主題歌として人気を博した代表曲
[PV] the WORLD - ナイトメア Nightmare
ナイトメア節全開の悲哀感がたまりません。
④ホスト系のかっこいい兄ちゃん感。でも曲はV系です。
アリス九殷
顔ファンがもっとも多かった気がします。結構男性ではあまり好きと言っちゃいけない雰囲気もありましたが、音楽性はバリバリV系ロックしてました。
特にラルクを意識した歌い方は賛否ありますが自分は結構気に入ってました。
この時代にヴィジュアル系好きって言ってもいい風潮を作ったのはこのバンドではないでしょうか?メンバー全員イケてる兄ちゃん!お化粧云々とかじゃなく一般的にいうイケメンがそろったバンドでした。
オススメ曲 「百合は蒼く咲いて」「ヴェルベット」「Tsubasa」
ラルクの影響が色濃い一曲。
alice nine. - 百合は蒼く咲いて(Yuri wa Aoku Saite) [PV]
ストレートなロックナンバー。サビの疾走感が良い!
おそらく一番の人気曲。美しいメロのキラーチェーン。
⑤新世代の象徴。相対するアイドル感を押し出したバンド。
アンティック‐珈琲店‐
ポップさとアイドル性を売りとしたバンドで、当時の女子高生人気はすごいものでした。メンバーチェンジ前と後で若干雰囲気は変わるも基本は全力のPOP路線。
「にゃっぴー」という挨拶は当時ファンじゃなくても知ってる人多かったと思います。
そういう所もアイドルっぽいですな。
コンセプトは「ノンジャンルヴィジュアル系」としていましたが、海外で高い人気を獲得し「原宿系ダンスロックバンド」なんていわれたりもしています。
圧倒的に女性人気に偏ったバンドというのも特徴的です。
オススメ曲「スマイル一番いい♀」「覚醒ヒロイズム」「夏恋★夏GAME」
初期の定番曲。gtの坊はカルト的に人気があったなー。
最大のヒット曲!疾走感あふれるアンカフェらしさ全開のナンバー
An Cafe 『覚醒ヒロイズム~THE HERO WITHOUT A " NAME" ~』PV
原宿ダンス系の象徴曲!
と、ネオヴィジュアル系とは?が分かるように5バンドをチョイスしてみました。
まあ、この時代はたくさん派生したものが乱立して一つの完成形を魅せた時代なのでこれだけでわかるかと言われれば否なんですが、、、
ここからの世代はホスト系と言われる化粧よりもチャラっとしたイメージのバンドも増えヴィジュアル系というカルチャーが現在のイメージとなっていきます。
キリの良い第10夜は、「新世代」と呼ばれる今に繋がるバンドをご紹介して、まずはこの「ヴィジュアル系の歴史」シリーズをいったん終わらせます。
正直端折って流れをご紹介していますので、まだまだ山ほど紹介したい曲もバンドもいます!次のシリーズを考えながらひとまず次回へ!